このページを印刷する
 


市議会議員選挙立候補者公開アンケートに対する回答

1.あなたが立候補しようとしたのは、どういう理由からですか。

(1) 市民が望む行政と、実際に行われている行政が乖離しているため。

(2) 閉塞感に満ちた多治見市を、希望に満ちた明るい街に変えるため。

2.当選後、あなたが特に力を入れたい分野は何ですか。また、その理由はなんですか。それを改善するために、いつ頃、どのような方法で、実現しようと考えていますか。(3つまで上げて下さい)

(1)  分野 : 道路交通網の整備

     理由: 市内のいたる所で慢性的な交通渋滞が発生している。この渋滞は  時間的・人的・資源的なロスを生み、人命を危険にさらし環境を汚染し、かつ精神衛生的にも好ましくない。特に多治見市は他市に比べて道路改良率が39.2%と悪く、早急に改良する必要がある。

     日程と方法: 過去4年間に構想を立案し、具体化するために取り組んできた多治見市南部地区道路整備構想が、平成10年度から測量や設計が開始され、その主な道路は2005年の万博までに完成する予定。 

 本構想を実現するために、平成7年6月と12月の議会の一般質問で構想実現を要求し、かつ県に要望すると共に、「南部地区道路整備促進連合会(会長:加藤卓男)」を立ち上げるために奔走した。「会」の創立後は事務局として努力してきた。今後はこれらの道路交通網構想に準拠しながら着実に市内の道路を整備して行きたい。 

(2)   分野: 地元経済の再構築

     理由: 多治見市は他市に比べて一般会計の予算規模がかなり少ない。

この事は多治見の市民が他市に比較して市から受けるサービスの少ないことを意味している。同じ税金を払っても、市民の享受するサービスが他市より少ない原因は、主に税収が少なくサービスの財源がないためである。

 税収を増加するためには、企業の法人税と個人の所得税を増加する以外にない。法人税と所得税を増加させるためには、民間企業、特に地場産業の活性化が欠かせない。しかも急務であると考えている。

日程と方法: 地場産業、特に陶磁器産業が衰退している原因には、産業自体の構造的な問題に加えて、海外との人件費差や円高、及びインターネットによる情報化・国際化などの外的な要因が考えられる。

 地場産業を再構築するためには、内外の要因が多いため日程が読めないが、現在分散している経営資源を集中し、それらを有効的に機能させるためのシンクタンクの創立(例えば大学を誘致)を中心に行いたい。

シンクタンクの目的はマーケティングを基に、現存する人・物・情報・ノウハウを分析し、かつ戦略を立案することである。この戦略を求心力として、地場産業の再構築と雇用の確保を行う。大学は誘致の条件が整っており、現段階において、実現の可能性は市と県が協力するか否かにかかっている。

(3) 分野: 廃棄物行政の適正化

理由: 多治見市のごみを処分している愛岐処分場は、あと2年で満杯になるが、新処分場の建設には最低でも5年が必要である。ごみの発生量が今の状態で推移すると、少なくとも3年間は多治見市のごみを処分する施設のない空白期間が発生し、市内にごみが溢れることになる。

日程と方法: 行政は愛岐処分場の最大限の延命を図りつつ、他市の処分場の一時借用又は民間への委託を検討する必要があり、市民はごみの発生量を縮減するために、循環型社会システムを構築する必要がある。

循環型社会システムの構築は、2018年を完成目標年度に脱焼却・脱埋立てをコンセプトとして、徹底した分別によるリサイクルと再資源化を行う。

3.以下の問題について、あなたの意見を伺います。

(1) 例えばゴミ処分場のように、安全な管理が求められる公共施設の管理の方法について、次のうち適当な方法はどれですか。

@ 公共施設は、もともと行政が管理すべきで、ごみの種類や排水の管理が重要な施設は、特に行政がきちんと管理するのが良い。

A 行政が管理する必要があるが、行政コストを考えると民間業者に委託して管理するのが良い。

B 最終的な管理責任は行政にあるが、市民が中心になって、行政担当者、外部の専門家を加えた中立な組織を設け管理して行くのが良い。

C その他:

回答B

(2) し尿処理施設や最終ごみ処分場などのいわゆる迷惑施設を、市内のどこかに建設しなければならないとき、あなたはどのように行動しますか。

@ このような難しい問題は、計画の早い段階から市民に公表すると、地元からの反対運動でどこにも建設できなくなってしまう恐れがあるので、最善だとは思わないが、ほぼ着工のめどがついてから公表し、地元にはその後、十分に時間を掛けて説明会などを行い、計画を理解してもらう。

A 少なくとも建設予定地の住民には、他の地区の人よりも早い段階から計画のあることを説明する。もし、地元から反対意見が出た場合、迷惑施設を受け入れる条件として、道路整備をしたり公共施設を建設するなど、他の地区に比べて優先的に公共事業を行い、フォローする。

B 反対運動が起こって計画が進まない恐れがあるが、施設の必要性が明らかになった段階から市民に公表し、計画の策定、用地の選定や業者選定、その他入札に至るまでの一連の作業に市民に入ってもらって、オープンにする。

C その他

回答B (因みに@、A、Bのいずれの方法でも、市民と地元住民の合意

を得るには、過去の経験から15〜20年の歳月が必要です)

(3) 住宅街に高層マンションが建ったり、突如景観にそぐわない建物が建ったり、びっくりすることが最近多々あります。そこで土地利用と土地規制の考え方について伺います。

@ 土地はそもそも個人の所有のものであるので、売買や土地利用について、悲しいけれど法律の範囲内であれば規制はできない。

A 街の景観は公共的な要素が非常に高いので、もっと行政が業者や土地所有者に対して行政指導をすべきである。

B 何でも行政任せにするのではなく、地区の計画などを作って、自分達の住んでいる地区は自分達で守って行くのが良い。そのために必要な作業や交渉などは、当然議員として引き受ける。

C その他

回答B (その前に、まず市民が合意できる全市の都市計画を作成す

る必要がある。その後、各地区で住民のコンセンサスを得な

がら地区計画を作るのが良いと思う)

4.市議会と市民、市議会と市長はどのような関係が望ましいと考えますか。

(1) 望ましい市議会と市民の関係

市議会は常に市民の代弁者であるべきですし、あるはずであります。議会制民主主義の制度上、市長と市議会の意見が異なることがあっても、市民の要望と市議会の意見が異なることはあり得ません。

もし、市議会が市民の要望(ただし、最大多数の最大公約数的な要望)を代弁していないのであれば、法律にない(したがって、拘束力を持たない)住民投票を実施して、市議会の喚起を促すのも一つの方法です。

しかし、予定されていない市民の要望を実現するためには、手続き上、自治法に定められている「請願(拘束力がある)」署名の方がはるかに簡単です。予定されていれば、事前に議員による提案も可能です。

問題は、市議会が28人の議員から構成されるために、市民の要望が市議会の中で過半数となるか否かです。過半数となるためには、選挙時に、市民の要望を代弁する議員を過半数以上選んでおく必要があります。もし、市議会が市民の要望を代弁していないのであれば、それは市民が自分の要望を代弁してくれる議員を選んでいないことになります。

議員は執行機関の行政をチェックする役割を担っていますので、この際、市民は自分の投票した議員が自分の意見を代弁してくれたか否かをチェックするのも、請願署名や住民投票を行う前の一つの予防手段であります。

(2) 望ましい市議会と市長の関係

市長は行政の執行機関(市長と市職員)の長です。何を執行するのかと言えば、1,172人の職員を使って、総額約500億円の予算を、市民の最大多数の最大公約数的な幸福や要望に従って執行することです。このため市長は選挙によって市民から直接に選ばれます。いわゆる大統領制と呼ばれるものです。

市長は4年に1回選挙の洗礼を受けますが、会計の決算は1年毎と決められているため、毎年、予算・決算の審議と承認が必要です。この審議・承認機関の主たるものが市議会です。市議会の主な機能は、市長の命により職員が作成・提案した政策や予算ををチェックすることです。

市議会は国などに対する意見書や市の条例などの議員発議の権利はありますが、基本的に受動的であり、能動的に機能する権利をほとんど与えられていません。しかし、市議会が市長の提案する予算案を否決すれば、市長は一円たりともその予算を執行することはできません。市議会はこの否決権を活用して、市長の予算案を修正することも可能です。

以上のような現状の制度上の仕組みから、望ましい市議会と市長の関係は

次のように要約することができます。

市議会は市長から提案される議案をチェックし、その議案が市民の要望に合致しているか否かを照合します。合致していない場合には、反対する場合と対案を提案する場合があります。しかし、対案が採用されるためには、あらかじめ他の過半数の議員を説得しておく必要があります。

執行機関の長たる市長と市議会の関係は、以上のように市民の要望に関する提案者と審議者の関係にあり、常に対等な立場、かつ真摯な緊張関係が望まれます。そして、議案は提案者から十分な説明責任がなされる必要があり、議会は透明性が高く公明正大なルールに乗っ取った運営が望まれます。

5.最後に伺います。

(1) あなたが良く見るテレビの番組は何ですか。

回答: ニュース

(2) あなたが最近読んだ本は何ですか。

回答: 「都市 誰のためにあるか」 日本経済新聞社

(3) あなたが好きな作家は誰ですか。

回答: カレル・ブアン・ウオルフレン

(4) あなたが尊敬する政治家を教えて下さい。

回答: 後藤田正晴

(5) あなたが影響を受けた人物を教えて下さい。

回答: 大前研一


 
      1つ前に戻る
Google