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平成12年5月臨時議会・総務常任委員会・委員長報告

 おはようございます。ただ今より、総務常任委員会の審査報告を行います。

去る3月の定例会で、閉会中の継続審査となりました「議第8号 多治見市文化工房の設置及び管理に関する条例を制定するについて」を審査するため、昨日の5月8日に、本委員会を開催いたしました。審査の結果は、お手元の審査報告書の通り、全員一致で原案通り可決すべきものと決しました。それでは、審査の過程で質疑のあった、主な内容について、簡単に、ご報告いたします。

3月議会で、継続審査となって以後、この件で新たに進展したものには、どのようなものがあるのか、との質問がありました。これに対し、一つ目は管理協会のメンバーが8社以上になること、二つ目は事業内容が詰められて最大400万円の収支計画が立案されたこと、三番目には家賃が3400円から2950円程度まで下げられたこと、四番目には正式な決定ではないが、華柳の社長が契約に前向きな見解を示したことなどである、との答弁がありました。

次に、管理協会の代表者名や自主事業の収支予測、さらに、今後詰めなければならないものを明らかにして欲しい、との質問がありました。これに対し、管理協会の代表者は、ギャラリー協会の代表者でもある中尾さんが就任される予定で、今後詰めなければならないものは、秋のオープンに向けた企画を詰めることであり、かつ赤字にならないように努力することである。また、自主事業の収支予測は、収入では、ギャラリー部門で、企画展の入場料100万円、貸しギャラリー100万円、雑収入50万円の合計250万円を、また、工房の部門では150万円、合わせて全体で約400万円の収入を見込んでいる。因みに、工房では、上絵付の体験をしていただき、体験料が1000円で、1日5人程度の体験者を見込んでいる。

一方、支出はギャラリー部門で、企画運営費200万円、人件費50万円を見込んでおり、工房の部門で、指導員の人件費115万円、材料費35万円、全体で約400万円の支出を見込んでいる。因みに、企画運営費はポスターやダイレクトメールと展示費用で、50万円の人件費は、展示見回りのアルバイト代などである。以上のように、収支予測は、収入支出ともに400万円でトントンとなり、この範囲内で事業を展開していただくことになる、との答弁がありました。

次に、公団の家賃が2950円になったが、さらに交渉の余地はないのか、また、市の家賃補助を加味すれば、家賃は川南地区の相場よりも安くなるのか、との質問がありました。これに対し、2950円は多治見市の状況を考慮して提示したもので、公団の収益はゼロに近いと聞いており、これ以下に下がることはないと考えている。また、家賃補助制度を活用すれば、坪当りの単価が6814円となるので、相場より若干安くなる、との答弁がありました。

次に、華柳が公団と契約するのは何時頃になるのか、また、テナント募集で家賃以外の障害になると考えられているものは何か、との質問がありました。これに対し、秋のオープンに向けて、5月の中旬には契約を結びたいと考えており、家賃以外の障害には、集客力の問題と、駐車場が若干不足していることが指摘されている、との答弁がありました。

次に、条例が継続審査になったことで、関係者からどのような意見が出ているのか、との質問があり、これに対し、多治見市の魅力という面や、販売する場所が欲しいという要望の実現が遠くなったという意味で、マイナスのイメージが発生したことは事実である。しかし、3400円の家賃が高いということも、関係者の一致した共通の認識である、との答弁がありました。

次に、本件は市の主導で進められているが、市内の民間活力を生かす努力は、どのように行ったのか、との質問がありました。これに対し、文化工房の管理協会のメンバーは、多治見市内では最高のメンバーが揃ったと考えている。また、1,2階のテナントは、昨年の年末までは市内の業界の方を前提に考えていたが、今年になってから、市外の方にも呼びかけを行っている。今のところ、レストランの候補は名古屋と岐阜の2社を想定している、との答弁がありました。

以上で、総務常任委員会の報告を終わります。

 

 
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